G1フェブラリーS 2019
今年のG1開幕戦。
日曜東京11R「G1フェブラリーステークス」
舞台は東京ダート1600m。
コーナーが2回で直線の長いスピードコースで開催されます。
血統的な適性がハッキリしているコースで、
好走に必要な血を待たない馬は毎年苦戦傾向にあります。
それではさっそく今年の出走馬について、
適性診断をして参りましょう。
血統傾向
まずは、上級条件での種牡馬成績をみてみましょう。
種牡馬別集計(今回出走馬の父のみを表示)
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ゴールドアリュール | 11- 8- 1- 63/ 83 | 13.3% | 22.9% | 24.1% | 50 | 49 |
キングカメハメハ | 7- 8- 12- 91/118 | 5.9% | 12.7% | 22.9% | 31 | 68 |
トワイニング | 4- 1- 0- 3/ 8 | 50.0% | 62.5% | 62.5% | 336 | 116 |
パイロ | 3- 5- 1- 33/ 42 | 7.1% | 19.0% | 21.4% | 23 | 54 |
シンボリクリスエス | 3- 2- 1- 30/ 36 | 8.3% | 13.9% | 16.7% | 377 | 100 |
ケイムホーム | 3- 1- 1- 12/ 17 | 17.6% | 23.5% | 29.4% | 557 | 137 |
スパイキュール | 2- 1- 1- 3/ 7 | 28.6% | 42.9% | 57.1% | 251 | 130 |
Henny Hughes | 2- 0- 1- 3/ 6 | 33.3% | 33.3% | 50.0% | 120 | 70 |
キンシャサノキセキ | 1- 1- 3- 6/ 11 | 9.1% | 18.2% | 45.5% | 135 | 147 |
アドマイヤオーラ | 1- 1- 2- 8/ 12 | 8.3% | 16.7% | 33.3% | 15 | 106 |
カジノドライヴ | 1- 1- 0- 5/ 7 | 14.3% | 28.6% | 28.6% | 187 | 67 |
プリサイスエンド | 1- 0- 3- 19/ 23 | 4.3% | 4.3% | 17.4% | 75 | 57 |
スウェプトオーヴァー | 1- 0- 1- 7/ 9 | 11.1% | 11.1% | 22.2% | 442 | 131 |
スタチューオブリバテ | 0- 1- 1- 8/ 10 | 0.0% | 10.0% | 20.0% | 0 | 91 |
ディープインパクト | 0- 0- 0- 25/ 25 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
集計期間:2015. 2.21 ~ 2019. 2.11
サンデー系では、ゴールドアリュールと
スパイキュールの2種牡馬が「Dサンデー系」
つまり、産駒の勝ち星シェアがダートに傾いている
サンデー系種牡馬という事でございますな。
近5年のこのレースで、馬券に絡んだ15頭の内、
12頭は、両親ともに「米国型・Dサンデー・欧州型ミスプロ系」
のいずれかの血を持っている、いわゆる「米×米」配合馬か
それに近い「D×米」「米×欧ミスプロ」「D×欧ミスプロ」
という配合馬でございました。
例外は2頭で、ノンコノユメとペルシャザール。
どちらも、東京ダート1600mの重賞に実績が有り、
近2走以内に上り3Fタイム順位2位以内の実績も
併せ持っておりました。
今年の「米×米」配合に当てはまる馬は
・インティ
・クイーンズサターン
・モーニン
この3頭だけでございますな。
類似配合パターン(D×米など)に当てはまるのは
・オメガパフューム
・コパノキッキング
・ゴールドドリーム
・サンライズノヴァ
以上の4頭となります。
あとは例外の常連「ノンコノユメ」
おおむね、この8頭で決まる。
と考えてよろしかろうと存じますが・・・
どうせなら、この8頭から
人気必至の2頭が消えてくれると
非常にありがとうございますなぁ。。。
そこで、以下のデータをごろうじられませ。
ゴールドアリュール産駒の
・ゴールドドリーム
・サンライズノヴァ
この2頭は消えるかも知れませぬな。
種牡馬:ゴールドアリュール 年齢別集計
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
3歳 | 5- 4- 1-13/23 | 21.7% | 39.1% | 43.5% |
4歳 | 4- 1- 0-16/21 | 19.0% | 23.8% | 23.8% |
5歳 | 2- 3- 0-18/23 | 8.7% | 21.7% | 21.7% |
6歳 | 0- 0- 0- 8/ 8 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
7歳 | 0- 0- 0- 6/ 6 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
8歳 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
集計期間:2015. 2.22 ~ 2019. 2.11
前走では全く伸びを欠いたサンライズノヴァは
既に衰退期に入っておりますれば、今回も・・・
またゴールドドリームは、元値の能力の高さで、
持ちこたえておるものの、今年既に6歳を迎えました。
振り返ってみれば、フェブラリーSでは
4歳で優勝。5歳で2着。とくれば今年は?
脚質傾向
直線の長いコースという事もあり、
近3走で上り1位をマークしていることが理想。
また、先行脚質の場合は、過去に東京コース重賞で
連対しているか、交流G1を勝っていることが
望ましいという傾向がございますな。
今年の有力候補
血統傾向と脚質傾向の両方を満たす馬は
・インティ
・オメガパフューム
・クインズサターン
・コパノキッキング
・サンライズノヴァ
以上の5頭にノンコノユメを加えた
6頭が有力でございましょう。
コパノの距離適性について
父のスプリングアットラストは
アメリカの1800mダートG1勝ち馬。
同産駒のスプリングインジエアーは
アメリカの芝1900m重賞3着馬。
母父ゴールドヘイローは、重賞には縁が無かったものの
ダート1600mから1700mで4勝。
祖母シャルナの産駒モエレジーニアスは、
G3札幌2歳S(芝1800)3着
G3北海道2歳優駿(ダ1800)2着
祖母の父ダルシャーンは凱旋門賞馬ミルリーフの孫。
自身もフランスダービー馬で、スタミナ寄りの
長距離血統馬でございますな。
体型も、胴の詰まったマッチョでは無く、
芝の中距離でも走りそうなダート馬らしからぬ
スラリとした、というかシュッとしてますなぁ。
東京ダートのようなスピードの出る軽いダートは
非常に良さげに映りまする。
1F延長は、全く問題なし( `ー´)ノ
どころかむしろ歓迎材料ではなかろうかと。
G1初騎乗の菜々子殿が舞い上がらなければ、
勝つのはこの馬ではございますまいか。