2019年 G3京都金杯
2019年京都で開催される最初の重賞
【G3京都金杯(芝1600m外回りコース)】
新年を気分良く迎え、「金杯で乾杯」と出来ますよう、
・過去のレース傾向
・血統適性
・その他「お金になるコースデータ」
等から、全力で分析にあたりたく存じまする。
まずは出走登録馬とその予想人気、
そして上位人気に支持されそうな馬達の
ポジティブデータ・ネガティブデータを織り交ぜた
「信頼性」の分析を致して参りまする。
また、有力な穴馬候補を炙り出して参りますれば、
京都金杯の予想・馬券購入にあたってのご参考と
なさって頂けますれば誠に光栄の至り。
それでは御用とおいそぎでない方は、
しばしお付き合いをお願い致しまする(*_ _)
出走登録馬と予想人気
重賞未勝利馬パクスアメリカーナが1番人気予想。
そして、重賞未勝利のサラキアが2番人気予想。
G2ニュージーランドトロフィー(中山)の勝ち馬
カツジが3番人気予想。
京都1600m外回りコース上位種牡馬
※京都金杯に出走登録のある馬限定のデータ
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 15- 8- 16- 89/128 | 11.7% | 18.0% | 30.5% | 52 | 62 |
アドマイヤムーン | 7- 4- 1- 26/ 38 | 18.4% | 28.9% | 31.6% | 60 | 50 |
ハーツクライ | 6- 3- 6- 43/ 58 | 10.3% | 15.5% | 25.9% | 365 | 118 |
ステイゴールド | 3- 2- 1- 29/ 35 | 8.6% | 14.3% | 17.1% | 67 | 43 |
ハービンジャー | 1- 5- 7- 22/ 35 | 2.9% | 17.1% | 37.1% | 25 | 82 |
スクリーンヒーロー | 1- 2- 0- 2/ 5 | 20.0% | 60.0% | 60.0% | 66 | 122 |
クロフネ | 1- 1- 0- 10/ 12 | 8.3% | 16.7% | 16.7% | 30 | 65 |
メイショウボーラー | 0- 1- 1- 6/ 8 | 0.0% | 12.5% | 25.0% | 0 | 100 |
ダノンシャンティ | 0- 1- 1- 2/ 4 | 0.0% | 25.0% | 50.0% | 0 | 155 |
マツリダゴッホ | 0- 0- 0- 8/ 8 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
ドリームジャーニー | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
集計期間:2016. 1. 5 ~ 2018.11.24
上位人気予想馬の診断書
1~3番人気予想の上位3頭を
血統やレースの傾向から診断し、
その信頼度を考察して参ります。
1番人気予想 パクスアメリカーナ(明け4歳牡♂)
ニカッ♪
血統
父 クロフネ(米国型ヴァイスリージェント系)
母父 サンデーサイレンス(サンデー系)
父母父 欧州フェアウェイ系
母母父 欧州レッドゴッド系
母系・近親
全姉にG1ヴィクトリアマイルの勝ち馬
ホエールキャプチャがおりますが、他に
目だった活躍馬は見受けられず。
騎手・厩舎の当コース成績
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
川田将雅 | 9- 3- 6-22/40 | 22.5% | 30.0% | 45.0% | 105 | 158 |
調教師 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
(栗)中内田充 | 1- 1- 0- 4/ 6 | 16.7% | 33.3% | 33.3% | 271 | 86 |
総合診断
前走のリゲルSは7カ月ぶりの競馬ながら
2着アサクサゲンキに4馬身差の圧勝。
姉と同じく阪神マイルは走る印象でござるなぁ。
それともう一点、この馬の得意は
前半3Fが後半3Fよりも速い「前傾ラップ」
スローからの瞬発戦は分が悪いのか、
新馬→未勝利とマイル戦で連敗を喫しておりますな。
こういうタイプは、京都1600m外への舞台替わりは
正直「減点材料」となりやすいので、過信は禁物かと。
更に言えば、血統からも下記データが示す通り
クロフネ産駒は京都1600m外に弱い傾向が
ハッキリと見て取れまする。
クロフネ産駒 コース別集計
コース | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
阪神・芝1600外 | 4- 1- 4-27/36 | 11.1% | 13.9% | 25.0% | 66 | 56 |
京都・芝1600 | 3- 1- 4-27/35 | 8.6% | 11.4% | 22.9% | 31 | 48 |
京都・芝1600外 | 1- 1- 0-10/12 | 8.3% | 16.7% | 16.7% | 30 | 65 |
集計期間:2016. 1. 9 ~ 2018.12.28
姉のホエールキャプチャも阪神マイルでは
阪神JF・桜花賞と2つのG1で連対しているものの、
京都コースの重賞では連対実績0でございました。
また、2018マイルチャンピオンシップで、
2番人気12着に大敗したアエロリットも
クロフネ×サンデー系という配合の馬。
長期休養明けで高いパフォーマンスを発揮した
反動も気になるところでございますれば、
重い印を打ちたい馬ではございませぬなぁ。
川田殿の騎乗でなければ、バッサリでござる。
2番人気予想 サラキア(明け4歳牝♀)
外でたい~・・・出してぇ~・・・
血統
父 ディープインパクト(ディープ系)
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 15- 8- 16- 89/128 | 11.7% | 18.0% | 30.5% | 52 | 62 |
集計期間:2016. 1. 5 ~ 2018.11.24
母父 欧州ニジンスキー系
父母父 欧州リファール系
母母父 欧州ダンチヒ系
当コースのコース攻略ガイドにも書きましたが
4L系統にニジンスキーの血を持つ馬は、
非常に相性が良く、このレースでも過去5年で
18年 4番人気1着 ブラックムーン
16年 13番人気2着 テイエムタイホー
15年 5番人気1着 ウインフルブルーム
14年 5番人気3着 ガルボ
というように、
4頭の伏兵・穴馬が馬券に絡んでおります。
また、ノーザンダンサー系の
多重クロスも歓迎材料でございます。
母系・近親
サラキアがファミリーの出世頭で、
他に目立った活躍馬は出ておりませぬが、
ハンデ重賞くらいなら、評価を下げる事も
なかろうかと存知まする。
騎手・厩舎の当コース成績
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
池添謙一 | 3- 4- 0-32/39 | 7.7% | 17.9% | 17.9% | 86 | 92 |
調教師 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
(栗)池添学 | 1- 4- 0- 8/13 | 7.7% | 38.5% | 38.5% | 12 | 260 |
集計期間:2016. 1. 5 ~ 2018.11.24
総合診断
デビュー戦以外で連対したのは、
全て非根幹距離でのものでございましたな。
血統からは、マイルもやれそうで、
距離短縮にも実績がございますれば、
ここでも有力な1頭ではなかろうかと。
前走4着に敗れていたディープ産駒の当コース成績は
着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1- 1- 1- 3/ 6 | 16.7% | 33.3% | 50.0% | 106 | 143 |
集計期間:2016. 1. 5 ~ 2018.11.24
このように中々に優秀でございます。
また、京都の外回り1800mコースで開催された
白百合Sでは、好位追走から上り最速で2着連対しており、
これは、当コースで求められる「下りながら加速する能力」
を持っておると言う判断材料にもなりまするな。
ちなみに、その2着連対時の勝ち馬は、
後の菊花賞馬フィエールマンを下し重賞勝ち、
神戸新聞杯では、ワグネリアンに0秒1差、
エタリオウとはタイム差無しの3着に入線した
メイショウテッコンで、これは相手が悪うございました。
ラップ的には、上り勝負でも、持続戦でも
OKというオールラウンダー。
また、時計面でも彼女は
小倉芝1700mのレコードホルダー。
JRAからエアレーション作業実施報告の出ていない
「開幕馬場」は時計の速いおあつらえ向きの馬場となるやも。
ここは人気でも、しゃーなしで
重い印を回すことが必要でございましょう。
3番人気予想 カツジ(明け4歳牡♂)
近い近い💦ラクダか!?君は
血統
父 ディープインパクト(ディープ系)
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ディープインパクト | 15- 8- 16- 89/128 | 11.7% | 18.0% | 30.5% | 52 | 62 |
集計期間:2016. 1. 5 ~ 2018.11.24
母父 ホワイトマズル(欧州リファール系)
父母父 欧州リファール系
母母父 トニービン(欧州グレイソヴリン系)
リファールのクロスを持つディープ産駒は
距離に融通の利くタイプが多いのでございますが、
この馬は今のところ生粋のマイラーですな。
これは母メリッサの影響が大きいのやも知れませぬ。
母系・近親
母メリッサは、G3北九州記念勝ち。
全兄のミッキーグローリーは、G3京成杯AH勝ち。
ファミリーから他には活躍馬は出ておりませぬが、
親兄弟に重賞ウイナーがいれば十分でございましょう。
しかも、マイルチャンピオンシップでは、
全兄ミッキーグローリーに先着しておりますれば、
ファミリーで一番強いのがこの馬でございましょう。
騎手・厩舎の当コース成績
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
松山弘平 | 7- 4- 2-30/43 | 16.3% | 25.6% | 30.2% | 212 | 95 |
調教師 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
(栗)池添兼雄 | 0- 5- 1-12/18 | 0.0% | 27.8% | 33.3% | 0 | 105 |
集計期間:2016. 1. 5 ~ 2018.11.24
総合診断
中山1600mと京都1600m外に好走実績が有るのは、
下りながら加速する才能があるという事でございますな。
全兄ミッキーグローリーも中山1600m重賞勝ち馬で、
マイルチャンピオンシップでは、兄弟そろってあと一歩の
非常に惜しい競馬をし、3着アルアインとタイム差無しの
4着と5着という結果でございました。
当コースに限れば、適性・実績は最上位で、
敵は「開幕週の前残り馬場」という事になりましょう。
しかしそれも展開次第では杞憂に終わる可能性も
充分に考えられる事でございますれば、枠順確定後に
最終判断をいたしとうございます。
◎○▲のいずれかの印がふさわしい1頭でございますな。
注目伏兵馬
上位人気3頭につきましては、上記の通りでございます。
さて、ここからが本番。
伏兵・穴馬から気になる馬をご紹介いたしまする。
4番人気予想 グアンチャーレ(明け7歳牡♂)
血統
父 スクリーンヒーロー(欧州ロベルト系)
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
スクリーンヒーロー | 1- 2- 0- 2/ 5 | 20.0% | 60.0% | 60.0% | 66 | 122 |
集計期間:2016. 1. 5 ~ 2018.11.24
母父 ディアブロ(米国ヘイロー系)
父母父 サンデーサイレンス
母母父 欧州ニジンスキー系
ちなみに、スクリーンヒーロー産駒のデータの
馬券絡みは全てグアンチャーレの実績。
でございますれば血統面でのウンチクは割愛(*_ _)
京都マイルのシンザン記念勝ち馬が、
1400mのG2スワンSで3着し、OP特別を
快勝と、ここに来て本格化?と思わせる内容。
明け7歳でございますが、スクリーンヒーローは晩成型。
コース相性と、レースのペースに左右されない強みで、
ここで重賞2勝目を挙げても不思議ではございますまい。
6番人気予想 アドマイヤアルバ(明け4歳牡♂)
まずは、馬よりも「人」から。
「ハーツクライ産駒マイスター」四天王厩舎のひとつ、
須貝厩舎の管理馬と言うだけでも要注意でございますな。
須貝×ハーツクライ×京都芝Aコース成績
コース区分 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
京都・A | 5- 3- 1-11/20 | 25.0% | 40.0% | 45.0% | 305 | 105 |
集計期間:2015. 1. 5 ~ 2018.12.16
単勝ベタ買いでも300%回収という驚異的な数字。
騎手・厩舎の当コース実績
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
岩田康誠 | 2- 6- 5-25/38 | 5.3% | 21.1% | 34.2% | 26 | 95 |
集計期間:2016. 1. 5 ~ 2018.11.24
調教師 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
(栗)須貝尚介 | 4- 1- 2-11/18 | 22.2% | 27.8% | 38.9% | 290 | 134 |
集計期間:2016. 1. 5 ~ 2018.11.24
この数値と「ハーツクライ×京都芝Aコース」
の数値を比べて頂ければ、須貝厩舎がどれほどの
ハーツクライの使い手かお分かりいただけましょう。
血統
父 ハーツクライ(Tサンデー系)
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ハーツクライ | 6- 3- 6- 43/ 58 | 10.3% | 15.5% | 25.9% | 365 | 118 |
集計期間:2016. 1. 5 ~ 2018.11.24
母父 バーンスタイン(米国ストームキャット系)
父母父 トニービン(欧州グレイソヴリン系)
母母父 シルヴァーデピュティ(米国ヴァイスリージェント系)
母父バーンスタインの直仔ゴスホークケンは
G1朝日杯(中山1600m外)の勝ち馬。
母系・近親
母系(ファミリー)に日本での活躍馬はおりませぬが、
ハーツクライ×ストームキャットの配合馬に、
京都芝1600m外で、1000万・1600万を
連勝したワンダープチュックがおりますな。
総合評価
ハーツクライ産駒=長距離
という血統イメージがございますが、
この馬も、うっかりG2京都新聞杯(2200m)2着
と頑張ってしまったため、誤解を受けての中長距離路線。
しかし、母系の短距離色が濃く、体型的にも
恐らくこの馬はマイラーなのではなかろうか?
というイメージがございますな。
京都の外回りコースは3戦3連対。
ハーツクライ産駒は、距離短縮を苦手とする
タイプが多くおりますが、この馬の場合、
母系から考えますと、今回の2F短縮は
まさにハマり所と言う気がしてなりませぬ。
今後の為にも「ここで賞金加算」が必須でもございますれば、
外厩「ノーザンFしがらき仕上げ」も当然の下ごしらえ。
一発大駆けがあってしかるべきかと存じまする。
14番人気予想 ストーミーシー(明け6歳牡♂)
血統
父 アドマイヤムーン(フォーティーナイナー系)
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
アドマイヤムーン | 7- 4- 1- 26/ 38 | 18.4% | 28.9% | 31.6% | 60 | 50 |
集計期間:2016. 1. 5 ~ 2018.11.24
母父 ゼンノエルシド(ニジンスキー系)
父母父 サンデーサイレンス(サンデー系)
母母父 モガミ(欧州リファール系)
アドマイヤムーン×ニジンスキー系は
昨年の勝ち馬ブラックムーンと非常に似通った血統構成。
さらにこの馬は「ニジンスキー4×5」のクロス持ち。
京都マイルは、1600万クラスで2着、
昨年の金杯が0秒2差の5着と言う成績。
また、中山1600m重賞でも2着・3着の実績が有り、
下りながら4コーナーに向かうようなレイアウトは
この馬に合っているようでございますな。
関東馬、関東ジョッキーという事が
いささかネックではございますが、
持久力を問われるような流れになれば、
一気に台頭のチャンス到来となりましょうな。
ざっと見渡した感じでは、今のところ以上が
有力候補と考えておりまする。
また他に「気付き」がございますれば、
あらためて記事を追加いたしまする。
御礼
早いもので、本日は大みそかでございます。
今年は想像以上に多くの方にご来訪頂き、
誠にもって感謝の極みm(_ _)m
来年は、更なる予想・分析の精度の向上と
コンテンツの充実を計って参りますれば、
本年以上のご愛顧を、何卒良しなにお願い申し上げます。
本当に有難うございました。
PS
本年最後のお願いにございまするm(_ _)m
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はなはだご面倒ではございましょうが、
何卒よろしくお願い致しまする(*_ _)どうかひとつ
それでは、良いお年をお迎えくださいませ。