G1レポート ホープフルS 其の壱 中山向きの馬は?

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G1レポート ホープフルS 

【上位人気馬の血統分析】

今週金曜に開催されるG1ホープフルS。

舞台は「中山芝2000m内回りコース」

このレースの前身は、阪神で開催されていた

「G3 ラジオNIKKEI杯(芝2000m)」

でございますな。

キャリアの浅い2歳馬のG1という事と、中山開催の

G2として開催されるようになって今年でまだ5年目。

G1昇格は昨年でございますれば、G1レースとしての

データは1年分しかございませぬ。

よって、ここはコースに強い血統、あるいは近親に

中山巧者ご居るようなタイプを中心視すべく、鋭意

分析を進めて参りまする。

初日の今回は上位人気が予想される

3頭の分析を進めて参ります。

出走予定馬と予想人気

特別登録馬が13頭と、G1としては控えめな頭数。

「アーモンドアイの牡馬♂版」

と前評判の高いサートゥルナーリアの参戦で、

各陣営がイモを引いたのか?はたまた、

正月休みを満喫したい陣営が多かったのか?

いずれにせよ、分析する側としましては、

頭数が少ないのは助かりますなぁ・・・(*^^*)

上位人気馬3頭の血統分析

それでは、早速サートゥルナーリアから

分析を進めて参りましょう。

1番人気予想 サートゥルナーリア 

 僕、シュッってしてるやろ

血統

父   ロードカナロア(欧州キンマン系)

母父  スペシャルウイーク(Tサンデー系)

父母父 ストームキャット(米国ストームキャット系)

母母父 サドラーズウエルズ(欧州サドラーズ系)

ロードカナロア産駒の当コース実績は

【0・1・1・5】で複勝率28.6%

短距離からマイル路線を進む産駒が多い為、

データとしては足りず、アテになりませぬな。

近親

半兄(父シンボリクリスエス)の

エピファネイアは、弥生賞4着、皐月賞2着。

3/4兄のリオンディーズは、弥生賞2着、皐月賞5着

3/4兄のグローブシアターは、

G2時代のホープフルSで3着、

G2弥生賞では8着。

母シーザリオ自身の中山実績は、

寒竹賞(500万中山2000m)1着

G3フラワーカップ(中山1800m)1着

ご存知の通り、シーザリオは現役時代に

G1オークス、G1アメリカンオークスを勝ち、

桜花賞でも2着と、連対率100%のまま繁殖入りした名牝。

母父のスペシャルウイークは、自身が現役時代に

G2弥生賞優勝、G1皐月賞3着、G2AJCC優勝、

G1有馬記念2着。という戦績の持ち主でございました。

また、代表産駒のブエナビスタは、有馬記念で

2着2回、着外1回という成績でございました。

こうやってみますと、近親に中山の中長距離の

G1を勝ち切った馬が見当たらず、適性としては

「やや高め」と言う評価が正しいのかも知れませぬなぁ。

評価は▲

としておきましょう。

2番人気予想 アドマイヤジャスタ

瞳がブラウン。

血統

父   ジャスタウェイ(Pサンデー系)

母父  エリシオ(欧州ノーザンダンサー系)

父母父 ワイルドアゲイン(米国ニアークティック系)

母母父 カヴィアト(米国ボールドルーラー系)

ジャスタウェイ産駒は、当コース出走機会が2度のみ。

2度ともに着外でございました。

ジャスタウェイの現役時代は、安田記念、天皇賞秋を制覇。

ただ、本格化したのは古馬になってからで、好走レンジは

マイルから1800mでございました。

G2中山記念(1800m)を勝っておりますように、

中山が不向きではなさそうでございますが、やはり

東京コースに本領が有ったように感じております。

母アドマイヤテレサの現役時代は、

重賞では足りず、条件戦の1400m・1800m

という「非根幹距離巧者」という印象でございましたな。

近親

3/4兄のアドマイヤラクティ(父ハーツクライ)は、

オーストラリア芝2400mのG1で優勝。

国内重賞勝ちは、

G3ダイヤモンドS(東京3400m)の1勝のみ。

他には・・・

G2阪神大賞典(3000m)2着

G2アルゼンチン共和国杯(東京2500m)2着

G2AJCC(中山2200m)3着

G2金鯱賞(中京2000m)3着

中山2000mは、1000万クラスで1勝。

母系をたどって出て来る活躍馬は、

この兄1頭のみで、正直あまりパッとしない。

といったイメージでございますな。

ただ、オーストラリアでのものとはいえ、

一応G1ホースを輩出した牝系でございますので、

過小評価は控えると致しましょうか。

しかし、中山に高い適性を感じる血統構成では無く、

父の父ハーツクライの隔世遺伝が強く出ておれば、

今のタフな中山も合うかも知れませぬな。

評価は△としておきまする。

3番人気予想 ニシノデイジー


大人しそう?猫かぶってます。

血統

父   ハービンジャー(欧州ダンチヒ系)

母父  アグネスタキオン(Pサンデー系)

父母父 ベーリング(欧州ネイティヴダンサー系)

母母父 セイウンスカイ(欧州ハイペリオン系)

路盤改修工事後のハービンジャー産駒は、

当コース成績【18・14・12・121】で

勝率11% 複勝率26.7%

ただし、3番人気以上に限定すると

勝率27% 複勝率55.4% に上昇。

いいですなぁ。

母父アグネスタキオンは、無敗の皐月賞馬。

弥生賞も勝っている中山2000m巧者でございますな。

母母父のセイウンスカイも皐月賞馬。

さらに、ひいばあちゃんは、

スプリンターズS他G1を3勝した名牝ニシノフラワー。

爆発力のあるリボーを、少々薄いとはいえクロスで保持。

ハービンジャー産駒の機動力と、ダンチヒのクロスによる

切れ味を兼備しているというようなイメージで、それこそが

平坦小回り&洋芝の札幌と、直線の長い東京コースの重賞を

共に制する源と言えますまいか。

さらに、札幌2歳Sはハイペースの持続型の消耗戦、

東スポ2歳Sはスローのロングスパート型の平坦戦。

求められる適性が全く異なるコース・ラップパターンの

重賞を連勝出来るようなタイプは、遠からずG1ホースに

なれる可能性が極めて高いと考えまする。

そして更に・・・

欧州ダンチヒはアップダウンのキツいコースでこそ

真の力を発揮する血統でございますれば、その血を

クロスで保持するこの馬に、中山コースは最適の舞台

と考える事が出来ましょう。

また、まことに失礼ながら、鞍上勝浦殿の

ネームバリューのお陰で、常に人気しないところも歓迎材料。

拙者の本命候補は、この馬をおいて他におりませぬ。

評価◎

としておきましょう。

それでは本日はこの辺で(*_ _)続きは明晩に

PS

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