G1レポート有馬記念 其の弐
前回のレポート「其の壱」に続き、
今回は「6番人気以下」が予想される
穴馬達をクローズアップして参りまする。
ちょっと空模様が気になる週末でございますれば、
雨馬場への適性なども含めてみて参りましょう。
目次
出走予定馬(木曜想定)
出走馬16頭が確定いたしました。
あとは間もなく始まる公開抽選での枠順待ち。
非常に楽しみでございますな。
6番人気予想 ミッキーロケット 5歳 音無厩舎
良い顔をなさる♪
前走の天皇賞秋では、最内を突いて追い上げるも
届かずの5着までと言う結果でございましたな。
高速馬場が合わないこの馬としては、
かなり頑張ったと思いまする。
今の中山芝は、平均的な時計の馬場。
さらに一雨あるとなれば、宝塚記念と同様
雨馬場と言う可能性もございますな。
血統
父 キングカメハメハ(欧州キンマン系)
母父 欧州ヌレイエフ系
父母父 欧州ノーザンダンサー系
母母父 欧州ニジンスキー系
欧州血統の凝縮でありながら、
ミスプロ3×5クロスを保持することで、
非サンデー系ながらG1でも好走できる
スピードも持ち合わせるのでありましょうか。
とは言え非サンデー系。やはり高速決着となれば、
一押し足りないというのが実情でございましょう。
また、ヌレイエフの4×4クロスが、
稍重巧者の源となっておるのやも知れませぬ。
中山適性とラップ適性
中山に良績はございませぬが・・・
この馬の本領は、
上り時計の掛かる展開、
馬場にございますな。
キセキ&川田殿の生み出すペース。
そして、稍重程度の渋った馬場ならば、
スタミナに不足の無いこの馬には
大きなチャンスが巡って来そうに思えてなりませぬ。
鞍上のオイシン・マーフィー殿は初来日の先週、
いきなり4勝を挙げる適応力の高い騎手でございます。
若き天才の手綱さばきに期待しとうございまする。
7番人気予想 オジュウチョウサン 7歳 和田正厩舎
ファン投票3位がこの馬。
メンコ外すと男前
ぬいぐるみや、グッズの売り切れ続出・・・
凄まじい人気でございますな(;・∀・)
ジャンル違いとは言えG1を5勝し、
平地競走も含めて11連勝中。
稼いだ賞金は5億を超える馬主孝行な息子。
平地競走では、準OP(1600万クラス)在籍馬で、
完全に格下の存在でございますが、果たして下克上ドラマが
起こるのでありましょうや?
血統
父 ステイゴールド(Tサンデー系)
母父 シンボリクリスエス(欧州ロベルト系)
父母父 欧州ファイントップ系
母母父 ミルジョージ(欧州ネヴァーベンド系)
ミルジョージの名前は久しぶりに見た気がします。
イナリワン(有馬・春天・宝塚優勝馬)の父として
一世を風靡しておりましたなぁ・・・
血統の字面からは、ここ有馬記念より
凱旋門賞へ行ってみたら?(゜-゜)
と思うような重い配合に思えまする。
もしJRAが
「今年限定で、向こう正面に障害を1か所設置します。」
とかやれば、勝てそうでございますな。
有り余るスタミナだけを武器に戦うのであれば、
ゲリラ豪雨で水田のような不良馬場の出現が必須条件。
そうなれば、キセキ・クリンチャーとの3頭BOXも
あると思います。
8番人気予想 サトノダイヤモンド 5歳 池江厩舎
早くから活躍したディープ産駒は総じて、
古馬になってからの成長力が無く、
この馬もその例外にはなれなかったようで、
ついにここが引退レースと相成りました。
自分の仔だけは・・・
オーナーはそんな気持ちで
現役を続けさせて来たのでしょうが、
ここまで馬柱を汚す前に、種牡馬に
してあげて欲しかったと思うのであります。
引退レースで「やっぱり強かった」
というシーンの多い有馬記念ではございますが、
馬券に組み込む気にはなれませぬ。
ただ、お疲れ様の「応援馬券(単複セット馬券)」を
記念に少しだけ買っておこうと思いまする。
出馬表
ここまで書いておりましたら、
今しがた枠順が発表されました。
オジュウチョウサンの武豊殿・・・
引きましたなぁ。1枠1番。
まさにゴッドハンドでございますな。
シュヴァルグランは痛恨の8枠。
ノーザンファームの大将格
レイデオロが内枠に入れませなんだなぁ・・・
さすがにボール引き方式では、
公正感のある結果となりました。
9番人気予想 パフォーマプロミス 6歳 藤原英厩舎
前走アルゼンチン共和国杯で「G2」2勝目。
2400以上の距離では複勝率100%
3枠5番と内目の枠に入ったことで、
波乱の立役者となり得るのでございましょうか。
血統
父 ステイゴールド(Tサンデー系)
母父 タニノギムレット(欧州ロベルト系)
父母父 欧州ファイントップ系
母母父 欧州ノーザンダンサー系
ロベルト系を母系に持つステイゴールド産駒は、
中山の中長距離が合う産駒が多くおりますが、
総じて「上り時計の速い競馬」は苦手。
近親にシルクプリマドンナ(オークス馬)や、
フラムドグロワール(NHK3着)がいる牝系で、
レースの展開や、馬場状態が味方すれば、G1でも
圏内に届く可能性がありそうでございますな。
中山適性とラップ適性
中山では、準OPクラスの2500m戦を勝っておりますな。
この時のレースの上りが36秒1と、上り時計の掛かる
レースでございました。
かと思えば、前走のような上りの速い競馬でも
勝てる切れも持っており、いかにもノーザンファーム
生産のステイゴールド産駒というイメージでございます。
路盤改修工事後の当レースでは、
ゴールドシップでさえ着外に敗れており、
ステイゴールド産駒神話は崩れ始めておりますが、
ノーザンファーム生産馬の、この馬だけは
期待が膨らむのでございますよ。
10番人気予想 ミッキースワロー4歳 菊沢厩舎
ギロリ
弱くは無い。
けど、さほど強くもない?
とにもかくにもスタートが全て。
と言うタイプでございましょうか。
血統
父 トーセンホマレボシ(ディープ系)
母父 ジャングルポケット(欧州グレイソヴリン系)
父母父 ノーザンテースト
母母父 欧州リファール系
血統イメージは、東京2400m向き。
トーセンホマレボシの産駒はサウスポー傾向が強く、
東京・新潟に良績が集中いたしとりますな。
また、母父ジャングルポケットの産駒は、
中山2500mは、お話にならないレベル。
そして・・・
父のトーセンホマレボシはG1未勝利。
母系もG1で勝ち切れない一族。
この馬も、G1タイトルには
縁が薄い印象でございます。
中山適性とラップ適性
中山の2200m重賞で2連対と、
字面では適性高し!というイメージでございますな。
しかし、どちらのレースもスローペースで、
出遅れなかったレースでございますな。
距離延長での相手強化。
慢性的なスタートの遅さ。
上り時計が掛かるような前傾ラップでは
脚が溜まらないタイプで、良馬場前提の末脚。
拙者個人的には、前走ジャパンカップが、この馬の
ベストパフォーマンスだったように感じておりまする。
やはり1戦級相手では、ベストな舞台でも
あそこが限界という事で、今回はお見送り。
でございまする。
11番人気予想 クリンチャー 4歳 宮本厩舎
雨馬場の非根幹距離なら出番が有っても驚けない。
そんなタイプの馬だと思っておりまする。
距離は長いほど良さそうで、
今回は凱旋門賞からの帰国初戦でございますが、
父譲りの延長ローテ好みにとって、たとえ100mでも
距離が延びるのはプラス材料でございましょう。
血統
父 ディープスカイ(Lサンデー系)
母父 ブライアンズタイム(欧州ロベルト系)
父母父 米国型ダンチヒ系
母母父 米国型ダンチヒ系
父のディープスカイは、2400mまでの距離しか
使われておりませんでしたが、マイル~2400mの
全ての距離の重賞を使われて、重賞複勝率100%
という凄い馬でございましたなぁ。
ラップ適性
前半3Fが後半より遅い「後傾ラップ」では弱い。
そして、上りの掛かる「前傾ラップ」に強い。
物凄くはっきりとしておるタイプでございますな。
スローペースで流れても、前傾ラップが当たり前の
有馬記念は、この馬には非常に相性が良いのでは、
と楽しみに致しておりまする。
1枠を引き当て、重馬場以上に悪化するようなら、
目をつぶってこの馬に◎を打つことも考えておりまする。
12番人気以下の予想される馬は割愛で(*_ _)
下位人気予想馬の中では
唯一、期待しておりました
サクラアンプルールが痛恨の大外枠。
もはやどの馬も1円も要らぬと存じまする。
予告でござる
枠順・調教内容を含め、
総合的な最終結論は、土曜日の深夜に
EZ☆WINとともにブログ内公開いたしまする。
平成最後のグランプリレース。
何が何でも射止めとうございますな。
PS
いつもブログランキングに助太刀を賜り
感謝の言葉もございませぬm(_ _)m
ランキングアップが拙者の原動力にございます。
はなはだご面倒ではございましょうが、
本日も、どうぞ良しなにお取り計らいを(*_ _)なにとぞ
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