G1レポート マイルチャンピオンS Vol.1

   

G1マイルチャンピオンシップ2018

京都芝1600m外回りコースで開催される秋のマイル王決定戦。

2012年のグランプリボス以来、1番人気が連対していない、

波乱含みのG1レースですが、今年の1番人気馬は果たして・・・

出走予定馬と予想人気

マイル路線への転向を楽しみにしていたヴィブロスが

ここでは無く、海外G1「香港マイル」を引退レースに・・・

ちょっと残念ですが、2つ目の海外G1タイトルを手に

無事に帰国して「いいお母さん」になって欲しいですね。

さて、マイルチャンピオンSですが、今年もフルゲート18頭立て。

netkeiba.comの予想人気は以下の通りとなっています。

上位人気馬の仕上がりと評価

まずは、上位人気馬の近況と評価から。

モズアスコット

1番人気予想は春のマイル王・安田記念の覇者モズアスコット。

金曜日の追い切りでは、栗東坂路で一杯に追われ、

4ハロン51秒1-12秒2と抜群の動き。

今日の最終追いきりでも、坂路でオールドクラシックを追走。

14秒2-13秒2-12秒1と楽に加速し、ラスト1Fで

少し気合をつけられるとパワフルかつ鋭い反応で12秒0と伸び、

オールドをまるで子供扱いして3馬身先着。

完璧な「加速ラップ」を踏んで絶好調をアピール。

だそうです。

最終追い切りに跨ったルメール騎手のコメントは・・・

すごくいい感じ。フットワークも息も問題ない。

全体的にパワーアップした。

スワンSはトップな状態ではなかったが、

ベストコンディションになったと思う。

とのことで、これは馬券圏外は無さそうな印象。

ただ、不安材料もない事は無い訳で・・・

モズアスコットの不安材料

1.この馬の父はマイルの怪物フランケル。

  欧州型ノーザンダンサー系・サドラーズウエルズ系の種牡馬。

  欧州型の血は、このコースでは非常に重要で(詳細はコースガイドで)

  それ自体は無問題。ただ、非サンデー系の馬で、2012年以降

  非サンデー系の馬が馬券に絡んだことが無い。と言うのがまずひとつ。

2.近5年、前走よりも距離が伸びる「距離延長ローテ」で

  馬券になったのはディープインパクト産駒のみ。

  この馬自身が、これまでに「距離延長」をこなしているので、

  問題は無いと思いますが、気になると言えば気になる材料。

3.この馬の本領は「高速決着」

  今の京都の時計が掛かる馬場に対応出来るのか?

  と言う点が非常に気になっているポイント。

  血統的には母父ストームバード系・母母父がミスプロ系なので、

  むしろ「荒れ馬場歓迎」かも知れませんが、雨馬場は未知数。

  週末に一雨来そうな天気予報・・・

4.京都で勝ち切れないのは体型的なもの?

  この馬はいわゆる「腰高体型」。つまり前脚が短く、

  そういう4足歩行動物は「下り坂が苦手」。

  ウサギを追う時と、熊から逃げる時は下り坂!

  という格言がある?ように、勝負所が下り坂と言うのは

  この馬の体型から「苦手」な筈で、能力の高さでなんとか

  恰好は付けているものの、究極の適性比べになるG1で、

  となると、「ヒモあってアタマ無し」かも知れません。

5.近3走の位置取りが後ろからで、これはこのコースでは

  「不利な脚質」になります。無論ルメール騎手なので、

  その辺りは杞憂に終わりそうですが・・・

アエロリット

2番人気予想はアエロリット

母父ネオユニヴァースは

一昨年の3着馬ネオリアリズムの父。

父母父・母母父ともに欧州血統で、

荒れてきて時計が掛かる今の京都芝なら、

父クロフネのヴァイスリージェント系の

米国型血統が強い味方になるかも知れません。

状態面に不安は無さそうで、最終追い切りは

美浦坂路単走馬ナリで4F50秒9、ラスト1F12秒8

という好時計をマーク。

もともと稽古駆けするタイプですが、

毎日王冠をひと叩きされ、更なる上積みも。

何よりも、このコースで複勝率80%を超える

ムーア騎手の手綱。人気するのも当然ですね。

アエロリットの不安材料

1.関西圏での馬券絡み無し。

  これまでに、桜花賞・秋華賞と2度輸送競馬を経験し

  どちらも馬券圏外に消えているのは少し気になります。

  ただ、2度とも雨馬場だったので、敗因は輸送より雨かも。

  東京のヴィクトリアマイルでも稍重馬場で

  馬券にならなかったので、その可能性は十分に有るでしょう。

2.叩き2走目のポカ

  休み明けの成績は【2・3・0・0】

  2走目の成績は【0・1・0・2】

  叩いた2走目の方が成績が悪い、

  「2走ボケするタイプ」

  と言う可能性も無きにしも有らず。

馬場が敗因か?2走ボケが敗因か?輸送競馬が敗因か?

いずれにしても何かしらの弱点を持っており、

今回が良馬場なら、何が弱点かはっきりと見えて来そう。

ペルシアンナイト

3番人気予想はペルシアンナイト。

昨年の優勝馬につけるケチなど有る筈もなく。

このレースはリピーター性の強いレースでもあり、

臨戦過程も昨年同様で、焦点は「勝てるか?」にあると思います。

このレースを最後に連覇したのは

2007年のダイワメジャー。

以来10年間連覇した馬は出ておらず、

もうそろそろちゃうん?(゜_゜)的な。

馬場も稍重だった昨年に優勝しているように、

重馬場以上にならなければ力を発揮でき、

関西圏の競馬では複勝率100%。

長距離輸送が無ければ崩れたことが無い。

というのも心強いポイント。

状態面にも不安は無く、最終追い切りも3頭併せを敢行。

しっかりと負荷をかけた調教が出来ており、

「休み明けを使った後は馬体が膨らむ」という

いつも通りの良い状態。だという事です。

前走後から「軸はこの馬」と決めていたので、

恐らくこの馬を軸に据える事になると思います。

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アルアイン

4番人気予想はアルアイン

皐月賞馬で中距離路線を使われてきたこの馬が、

久々にマイル路線に転向したきましたね。

京都の1600m外回りは、シンザン記念で大敗。

しかしあのレースは全くの参考外でしょうね。

動画を観て貰えばご納得いただけるでしょう(*^^)v

直線で、バテて下がって来た逃げ馬を

交わしきれずに渾身の大ブレーキ!!

シュミノーはん(´゚д゚`)💦

たのむわ~( ;∀;)堪忍して~なぁ~

となったので、よっく覚えております。。。

体型も、マッチョで2000m以下でこそ

スピード能力を全開できそうに見えますし、

何よりも、新馬戦で騎乗したムーア騎手が

「この馬はマイラー。強くなるよ。」

と言っていたそう。

久々のマイル戦のペースに戸惑わなければ、

距離短縮は必ずプラス材料になるでしょう。

状態面も不安は無さそう。

追い切りに跨った川田騎手のコメントは

順調です。

マイルで乗ってみたいと思っていたし、

それがここでできる。

池江調教師のコメントは

マイルのペースは課題だけど距離適性は高いと思う。

と池江先生は仰っていますが、

この馬はゲートの出が速く、

テンのスピードもあるタイプなので、

好位の4・5番手辺りから競馬出来れば

いい競馬が見れそうな気がします。

アルアインの不安材料

血統面はディープインパクト産駒という事で文句なし!

と言いたいところですが、母父が米国型APインディ系。

母母父も米国型で、最後が「我慢比べ」の展開になると・・・

勝つのは難しいかも知れませんね。

ステルヴィオ

5番人気予想はステルヴィオ

キングマンボ系ロードカナロア×欧州型ノーザンダンサー系

父母父が米国型ノーザンダンサー系のストームバード系。

そして、母母父がサンデーサイレンス。

コースガイドにも書きましたが、

欧州型ノーザンダンサー系を含むノーザンダンサー系の

インブリード配合はコース相性が非常に良く、さらに

サンデー系も持ち合わせる「キングマンボ系」種牡馬産駒。

ストームバード系保持馬の好走が目立つ

最近のコース傾向にも合致していて、

血統面には不足や不満は無いですね。

1800m重賞を制しているので、「非根幹距離Best」

という可能性も有りますが、マイルG1でも連対している点と、

両親の現役時代の距離適性を考えれば「距離短縮」は吉かも。

騎乗するのは短期免許で来日したビュイック騎手。

今年、ゴドルフィンに初の英ダービー制覇をもたらした騎手で、

日本でも重賞を4勝のほか有馬記念2着などあり、

舐めてかkると怪我をしそうなタイプの騎手ですね。

マイルチャンピオンシップは、一昨年まで

3歳馬に敷居の高いレースでしたが、昨年は1着と3着が3歳馬。

そう言う時代が来たのか、はたまた偶然か?

いずれにせよ、この馬の末脚の破壊力は脅威ですね。

ステルヴィオの不安材料

まずひとつは、休み明けに古馬を相手に

あれだけの競馬をしてしまった事で2走目のポカが心配。

輸送も有るので、仕上げの加減が難しいんじゃないかと。

それよりも・・・

脚質が最大の不安材料でしょうか。

東京程長い直線がある訳でもなく、

阪神のように急坂が前を停めてくれる訳でもなく。

やはり、後方からの競馬になると、

突き抜けるのは難しいイメージのレース。

ましてフルゲートの18頭立てとなると、

馬群の距離も伸び、追いかける距離が長くなり、

なおさら不利な脚質になるでしょう。

内目の枠を引いて、4コーナーまで内で死んだふりして脚を溜め、

馬群が外に振られて開いた最内を突いて一気に前を射程圏に入れる。

そんな競馬が出来れば、あるいは突き抜けられるかも。

以上が人気馬の状態と評価です。

続きは明日(*^^)v

明日は穴馬探しについて書きますので、

どうぞお楽しみに♪

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