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G2オールカマー分析
目次
ラップ的考察
今週の日曜中山メインレースは
G2オールカマー 芝2200mが開催されます。
過去10年で、1番人気が7連対しており、
比較的堅いレースというイメージの有るレースです。
コース自体は、スローペースになりやすいコースですが、
重賞になると、ミドルペースやハイペースも発生します。
路盤改修後の2013年以降の中山開催のオールカマーの
レースの上り3Fタイムの平均は「35.4秒」
上り時計の掛かるラップパターンが標準で、
そういうラップへの適性の高い馬を選ぶのが
馬券的中への近道ではないかと思います。
血統傾向
コースガイドや、セントライトのレポートで書いた通りですが・・・
① 父がディープ系又はTサンデー (サンデー系の分類)
② ・ボールドルーラー系
・グレイソヴリン系
を4L系統内に持っている馬。
③ 父か母父がロベルト系
④ ノーザンダンサー系保持・内包・クロス
ノーザンダンサー系の血を4L以内に持つか、
ノーザンダンサーのクロスを持ってる馬。
脚質傾向
脚質的には、次の条件①②のいずれかを満たす馬が好走しています。
近5年(新潟開催を除く4開催)の3着以内12頭中10頭が該当。
レースの上り3Fタイムが「34秒4」以上の
時計を要していた重賞レースにおいて・・・
① ラスト3F上りタイム最速の実績が有る馬
② 先行して1着の実績が有る馬
例外は15年1着のショウナンパンドラと、
13年1着のヴェルデグリーンの2頭。
このうち、
ショウナンパンドラは、G1で上り3位1着。
ヴェルデグリーンは、準OPの中山戦で、先行して上り2位1着。
という実績が有りました。
近3走
近3走以内にG1を使われていた馬が
中山開催の近5年における3着以内馬12頭中8頭。
馬券の中心は、人気でもG1を使われている馬からが安全策?
レース間隔
中12週以上のレース間隔を取って来た馬が、
中山開催近5年の3着以内馬12頭中10頭。
他の2頭も「中6週」と余裕のあるローテでした。
2200m実績
クラスに関係なく、2200m戦で
勝ち負けしている馬には要注意です。
また、1800m重賞ウイナー
非根幹距離の重賞で好走していた馬にも要警戒です。
今年のメンバー評価
以上の項目にどの程度合致しているか?
について今年のメンバーをチェックしてみます。
① アルアイン
血統◎
ディープインパクト×ボールドルーラー系
ディープと米国系の母系は好相性。
脚質◎
皐月賞のレースの上りは34秒5。
これを先行して勝っています。
近3走○
前走が海外G1。
調整が難しいと言われる帰国初戦なので「評価○」
レース間隔◎
中20週ですが、間隔を詰めて使われるより
フレッシュな方が走るタイプ。
2200m○
秋開催の同舞台で開催される
G2セントライト記念で先行して上り2位の2着。
非根幹距離◎
1800mの毎日杯の勝ち馬。
京都記念(2200m)も連対しており、
非根幹距離への適性は高いと思われます。
② ダンビュライト
血統▲
父のルーラーシップは、秋開催の中山2200mでは
3着以内馬の父として名前が出てこない種牡馬です。
4000勝目前の武豊騎手に、
是非ここで勝って欲しいところですが・・・
脚質◎
レースの上り3Fタイム「36秒」だった
AJCCで先行して勝っています。
近3走◎
前走宝塚記念というローテは◎
レース間隔○
中12週。
中10週以上で若干パフォーマンスが
下がる傾向の有るタイプかも知れません。
2200m◎
非根幹距離△
③ ガンコ
血統▲
父ナカヤマフェスタは、完全な「非根幹距離馬」でした。
ステイゴールド系というのも、悪くないのではないかと。
ただ、父がハーツクライ以外のサンデー系の場合、
母系は「米国型」がこのコースの理想。
母父が欧州型と言うのが少し気になるところ。
脚質◎
非根幹距離重賞の日経賞で先行して1着。
近3走○
前走が天皇賞春で馬券になったのはゴールドアクターだけ。
レース間隔△
中20週。
この馬の実績では、10週以上の間隔では信頼度ダウン。
2200m(初)
体型からは、ステイヤーのイメージは無く、
一気の5F(1000m)短縮は良い方に出そうに思えます。
非根幹距離▲
芝の非根幹距離実績は2500mだけ。
ダートではありますが、1700mや1900m
といった中途半端な距離で勝ってきており、
非根幹距離適性は期待できると考えます。
④ マイネルミラノ
血統▲
ステイゴールド×欧州型ダンチヒの配合。
父がハーツクライ以外のサンデー系の場合、
母系は「米国型」がこのコースの理想。
母父が欧州型と言うのが少し残念なところ。
脚質▲
16年の函館記念で逃げ切り勝ちが有りますが、
近走は年齢的なものなのか、かんばしくありません。
また、騎手が丹内騎手だと、
簡単にハナを譲ってしまいそうで、
本来の力を出し切れない可能性も。
近3走(無印)
レース間隔(無印)
中2週
2200m▲
今年のAJCC3着馬
非根幹距離(無印)
⑤ ブライトバローズ
血統△
キングカメハメハ×サンデーサイレンス
キングマンボ系が皆目馬券にならない秋開催の2200mですが、
先週のセントライト記念では、レイエンダが2着入線。
ただ、単勝1倍台だったことを思うと、この馬では不安になりますね。
脚質(無印)
近3走(無印)
レース間隔(無印)
中2週
2200m
条件戦で未勝利
非根幹距離△
全5勝中3鞍が2600m。
⑥ ショウナンバッハ
血統 注
ステイゴールド×プリンスリーギフト系
プリンスリーギフト系を持つ馬は要注意です。
脚質 ○
16年のオールカマーで上り最速をマーク。
近3走 注
この馬は、一度掲示板に載ると
続けて掲示板を確保してくるタイプ。
前走で重賞3着・・・
血統と併せて怖い1頭ですね。
レース間隔(無印)
中2週
2200m 注
2200mは【1・0・2・6】で
他の距離と比べると「得意距離」と言えそう。
非根幹距離(無印)
⑦ レイデオロ
血統▲
キングカメハメハ×ロベルト系
キングマンボ系の父はともかくとして、
ロベルトを母父に持つのは強調材料。
血統を理由に切れるような馬ではないですし。。。
脚質◎
近3走○
海外G1からの帰国初戦。
レース間隔▲
中24週。
休み明けの皐月賞を取りこぼし。
目標はまだ先でしょうし、多少の割引は・・・
2200m▲
京都記念は休み明けで重馬場という事で
酌量の余地も有りますが・・・
非根幹距離 無し
⑧ ゴールドアクター
血統 ○
脚質 ◎
昨年の宝塚記念では、上り最速2着。
近3走 ◎
レース間隔 ◎
中24週。
気性の難しいタイプで、フレッシュな状態がベスト。
フォトパドックを見る限りでは、
昨年の宝塚記念の時に近いイメージ。
写真でも、パドックでも頭が高い時は走らない馬。
パドックで頭を下げているようなら必ず押さえましょう。
2200m ◎
非根幹距離 ◎
有馬記念勝ち馬で、菊花賞3着馬。
日経賞も勝っており、適性の高さは証明済み。
⑨ ミライヘノツバサ
血統◎
ドリームジャーニー×米国型
ステイゴールド系と米国型の母系は好相性。
脚質◎
近3走 (無印)
レース間隔
1年半ぶりの実戦。
特に休み明けを苦にするタイプでは無いものの、
この感覚で、調教が坂路のみ・・・
好走時のパターンは南Wコースを多用して、
合間に坂路を混ぜて来るパターン。
まだ、コースで追うには不安があるのか?
2200m○
非根幹距離○
⑩ ブラックバゴ
血統 △
少しイメージが違う感じです。
脚質 ☆
この馬は、上り時計の掛かるレースで
最速上がりをバンバン繰り出すタイプ。
いつかハマっても驚けないタイプなので
警戒を怠れない1頭かも。
近3走 ☆
2走前の金杯では、
1頭だけ次元の違う末脚で追込むも0秒1差の4着。
その前のアンドロメダOPでは、池添騎手が
上手くマクって、ストロングタイタンを完封。
今回は、その池添騎手に手戻りの1鞍。
レース間隔 ▲
中9週。
休み明けもさほど苦にしないタイプ。
2200m ×
非根幹距離 △
新馬・未勝利で1800を使われ2連対。
それっきり1800でも2200でも馬券になっていませんが・・・
一昨年の2着馬「サトノノブレス」もそんな経歴でした。
⑪ エアアンセム
血統 ◎
シンボリクリスエス×サンデーサイレンス
それに母母父がノーザンテースト系・・・
これは15年の3着馬「ミトラ」と全く同じ配合。
(兄弟では有りませんけど)
オールドルーラーの血も持っており、
血統面ではケチのつけようが有りません。
脚質 ○
前走が重賞で先行押し切り勝ち。
近3走 △
近3走で勝ち鞍が「洋芝」の1鞍のみ。
軽く負けていれば、野芝替わりに期待が高まるのですが・・・
野芝の新潟開催だったセントライトが無残な結果でしたし、
雨の影響が残るような馬場になれば、面白いかも。
レース間隔 ▲
中9週。
もう少し間隔が狭い方が良さげなタイプ。
2200m ×
非根幹距離 ○
重賞勝ちこそないものの、
中山1800mは得意にしています。
⑫ マイネルフロスト
血統 ▲
ブラックタイド×グラスワンダー
サンデー系×ロベルト系はセントライト記念で
良く馬券になる組合せ。
血統上はブラックタイド=ディープインパクト
なので、軽視すべき血統ではないと思います。
脚質 ▲
15年のAJCCで上り最速をマークしています。
近3走 ×
レース間隔 △
休み明けは走らないタイプ。
2200m △
AJCC4着が最高順位。
非根幹距離 △
毎日杯の勝ち馬。
いにしえの実績ですが・・・
まとめ
上位人気が想定されるメンバーでは、
レイデオロよりアルアインの方が適性は高そう。
ダンビュライトは血統とローテを克服できれば。
穴で注目は
ショウナンバッハ
ゴールドアクター
ブラックバゴ
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