中山芝1600m コース攻略ガイド
野芝だけの馬場で開催される「秋の中山芝コース」
中山芝1600mコースの特徴を、
直近2年間の秋に開催された26レースの3着以内馬
78頭について、血統傾向・近3走の脚質傾向
馬番傾向・騎手の巧拙に関して、徹底解剖します。
本当に狙うべき馬を、とことん追求する
馬券で勝つ為のコース攻略ガイドです。
上の表は、枠順と脚質による複勝率と複勝回収率を表しています。
目次
コースの概要
おにぎり型の独特のコース形状。
スタート地点が、コースの最も高い部分からで、
スタート後は、最後の直線までずっと下りが続くのが特徴。
基本的には、前半・後半のラップタイムが
ほぼ同じような時計になる「ミドルペース」で
流れることが多いコース。
また、スタート地点から、最初のコーナーまでが
240mと短い為、多頭数の大外枠は、半径の大きい
第2コーナーで外を回される事になるので、
距離ロスが大きく不利になりやすいコースでもあります。
大外枠に「逃げ・先行馬」が入り、
内枠・中枠にも「逃げ・先行馬」が入ると、
外の馬が距離ロスを嫌って、無理に前に出ようと
仕掛けることで「ハイペース」を産み出す事も多発します。
そうなると、大抵はゴール前の急坂で、
前に行った馬達の脚が止まってしまい、
まとめて後方待機の差し・追込み馬の餌食になります。
とはいえ、根本的には前に行った馬が有利で、
下位人気で馬券になるのは、近走で「逃げ・先行」の
経験が有る馬が殆どです。
なので、穴馬は先行出来そうなタイプ
から選ぶのが面白いと思います。
血統傾向
それでは、直近2年間の秋に「中山芝1600m」で
開催された26レースの3着以内馬78頭について、
血統傾向を分析していきたいと思います。
父の傾向
① サンデー系 41頭
② ノーザンダンサー系 14頭
③ ミスプロ系 12頭
半数以上がサンデー系種牡馬の産駒でした。
小系統の内訳
① サンデー系
スピード型のPサンデー系が13頭とトップです。
(サンデー系の小分類についてはココをクリック)
以下
ディープ系 9頭
Tサンデー系 9頭
Dサンデー系 5頭
Lサンデー系 5頭
Pサンデー系13頭の中では
「マツリダゴッホ産駒」
が7頭と半数を超える好相性ぶりです。
② ノーザンダンサー系
サドラーズ系 5頭
ストームバード系 3頭
ダンチヒ系 3頭
リファール系 2頭
ヴァイスリージェント系 1頭
③ ミスプロ系
キングマンボ系 7頭
フォーティナイナー系 3頭
その他のミスプロ系 2頭
母の父の傾向
① 父がPサンデー系の場合
・マツリダゴッホ産駒・・・・母父が欧州型か日本型がベスト配合
・その他のPサンデー系・・・母父が米国型がベスト配合
② 父がディープ系・・・・・・母父が欧州型がベスト配合
③ 父がTサンデー系・・・・・目立った傾向無し。
④ 父がノーザンダンサー系・・母父がサンデー系かノーザンダンサー系
⑤ 父がミスプロ系・・・・・・目立った傾向無し。
4L系統の傾向
秋開催のこのコースで穴を開けた
5番人気以下の馬は36頭と、全体の約半数。
その36頭の中で目立つのは
おばあちゃんの系統が
① ナスルーラ系
② リボー系
という血統を持つ馬。
それに該当しない場合・・・
殆どの馬が
「近3走で最初のコーナーを5番手以内で通過した」
という先行経験馬でした。
あとは、
近3走以内に「上り3Fタイム順位1位」
と言う実績が有った「ディープインパクト産駒」
この3つのパターンで、殆どの穴馬が発見できる
と言っても過言では有りません。
脚質傾向
近3走以内の脚質について、
出走経験の無い新馬を除く60頭について
調べた結果は以下の通り。
① 上り3Fタイム順位5位以上の経験が無い
「先行力だけが売り」というタイプで
逃げ・先行の経験が有る馬
13頭/60頭(21.7%)
② 先行経験が無い馬で、
上り3Fタイム順位3位以上の実績が有った馬
11頭/60頭(18.3%)
③ 先行経験が有り、なおかつ
上り3Fタイム順位3位以上の実績も有った馬
6頭/60頭(10%)
④ 先行して、上り3Fタイム順位も5位以上
という実績が有った馬
17頭/60頭(28.3%)
⑤ ②と④の実績を併せ持つ馬
7頭/60頭(11.7%)
⑥ どの条件にも該当しなかった馬
6頭/60頭(10%)
脚質まとめ
直線の短さと、スタートから4角まで
下り続けるといコースレイアウト。
さらに、軽い「野芝」だけの馬場という事もあり、
楽に先行出来た馬が前で残るケースが目立ちます。
条件②の先行経験がない上り上位馬11頭と
条件⑥の該当なしの6頭を合わせても・・・
17頭/60頭(28%)しか居ませんでした。
逆に、先行経験の有った馬を合計すれば
43頭/60頭(72%)
と7割以上を占める事になります。
①先行経験
②上り脚の速さ
この2つが、好走馬を見極める
非常に有力な条件になるコースと言えるでしょう。
騎手
コースの上位騎手は以下の通りです。
大野騎手が「儲かる騎手」ですね。
中山芝1600m | ||||||
騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収率 | 複回収率 | |
シュタル | 22 | 36.40% | 45.50% | 59.10% | 601.80% | 184.50% |
ルメール | 39 | 25.60% | 35.90% | 53.80% | 51.00% | 71.80% |
M.デム | 19 | 26.30% | 47.40% | 47.40% | 118.90% | 73.20% |
ベリー | 13 | 23.10% | 46.20% | 46.20% | 71.50% | 72.30% |
戸崎圭太 | 154 | 16.20% | 36.40% | 46.10% | 72.50% | 85.10% |
田辺裕信 | 121 | 14.90% | 25.60% | 34.70% | 125.50% | 89.40% |
横山典弘 | 87 | 8.00% | 24.10% | 34.50% | 53.60% | 76.60% |
大野拓弥 | 135 | 10.40% | 20.00% | 28.90% | 148.70% | 111.10% |
調教師
コースの上位厩舎は以下の通りです。
中山芝1600m | ||||||
出走数 | 勝率 | 連対率 | 複率 | 単回 | 複回 | |
藤岡 健一 | 13 | 30.8% | 38.5% | 46.2% | 156.2% | 89.2% |
木村 哲也 | 34 | 23.5% | 32.4% | 44.1% | 88.8% | 80.6% |
堀 宣行 | 37 | 18.9% | 29.7% | 40.5% | 56.8% | 89.7% |
伊藤 圭三 | 15 | 20.0% | 26.7% | 40.0% | 50.0% | 61.3% |
藤沢 和雄 | 36 | 13.9% | 30.6% | 38.9% | 44.7% | 66.9% |
大竹 正博 | 36 | 19.4% | 29.0% | 38.7% | 92.3% | 108.1% |
国枝 栄 | 80 | 15.0% | 23.8% | 38.8% | 212.8% | 101.4% |
田中 清隆 | 39 | 10.3% | 23.1% | 38.5% | 96.9% | 111.8% |
萩原 清 | 41 | 17.1% | 26.8% | 36.6% | 53.2% | 59.8% |
中川 公成 | 28 | 14.3% | 17.9% | 35.7% | 144.3% | 114.3% |
戸田 博文 | 65 | 15.4% | 21.5% | 33.8% | 90.3% | 66.9% |
新開 幸一 | 27 | 14.8% | 33.3% | 33.3% | 79.3% | 60.4% |
田中 剛 | 35 | 8.6% | 20.0% | 31.4% | 222.6% | 114.0% |
鹿戸 雄一 | 46 | 6.5% | 13.0% | 30.4% | 33.3% | 85.40% |
国枝厩舎の出走80回で単複回収黒字ってすごいですね。
馬番傾向
1番~4番 21頭
5番~9番 31頭
2ケタ馬番 26頭
コースレイアウトからは「外枠不利」
という印象が有りましたが、内枠より上ですね。
それ程、極端な傾向でも有りませんので、
馬場傾向の方を重視する姿勢が正解かも?(゜_゜)
ベタ買いデータ
1.通年のデータからは
条件① 前走が東京芝1400m
条件② 1ケタ馬番
条件③ 前走の最初のコーナー通過順位が5番手以内
上記の条件を満たした場合
複勝率39% 複勝回収率152%
というデータが有るのですが・・・
9月開催では、
前走が新潟芝1400mか新潟芝1600m
だった馬が33頭/60頭(55%)も居ました。
そして、その33頭の大半の馬が、
前走で先行していたか、上り3Fタイム順位が
3位以上という脚質の馬でした。
具体的な複勝率・回収率の計算には至っていませんが、
秋の野芝開催のみの「選定術」として活用できるのではないかと。
2.騎手の成績欄でも触れた「大野騎手」
次の条件で更に旨みが上昇します。
条件① 大野騎手が騎乗
条件② 前走が中央場だった馬
複勝率41% 複勝回収率187%
3.血統からベタ買い
血統傾向でも触れた「マツリダゴッホ産駒」
これは9月開催だけでは無く、通年でも良い感じです。
条件① マツリダゴッホ産駒
条件② 前走の馬体重が480㌔以下
複勝率35% 複勝回収率166%
以上が「中山1600mコース攻略ガイド」です。
頑張ったね~( ̄▽ ̄)b
と思って頂けましたら
応援クリックをプリーズ( ̄▽ ̄)♪