今週は、小倉でサマー2000シリーズ第3戦
「G3小倉記念 芝2000m」が開催されます。
ここでは、過去5年の好走馬の傾向について
赤裸々に解剖してみたいと思います。
小倉記念はどんなレース?(゜-゜)
ハンデ戦重賞という事も有り、
1番人気の馬券絡みは5年前まで遡らないと有りません。
6番人気の馬が、4年連続で好走していますが、
2番人気・3番人気も好走が多く、「大波乱」
とまではいかないイメージのあるレースです。
目次
過去5年の血統傾向
とっても分かりやすい傾向が出ているので、
これを1番に挙げてみます。
例年、ディープインパクト系が馬券になっていますが、
今年は1頭も出ていません・・・
なので、「大きな括り」での分析を試みます。
好走馬の配合パターン
大きな分類としては、「日本型と欧州型」の配合がベスト。
恐らくその理由は・・・
①スピード能力を求められる「野芝100%の馬場」
②コースの形状により、前半のラップタイムが、
後半よりも速くなりやすい事で、「持久力」を強く求められる
つまり「スピード」と「スタミナ」の両方を
兼ね備えた血統が、この配合だという事なのでしょう。
今年の該当馬
今年の出走予定馬で、この配合に該当するのは・・・
・エーティーサンダー(推定12番人気)
・キンショーユキヒメ(推定8番人気)
・サトノクロニクル(推定2番人気)
・サンマルテイン(推定3番人気)
・トリオンフ(推定1番人気)
・マイネルサージュ(推定5番人気)
・レイホーロマンス(推定7番人気)
以上の7頭になります。
4L系統から見る好走血統
コースガイドに記載したのと同じで、
このレースでも「ナスルーラ系」の血を持つ馬が優秀です。
その中でも「グレイソヴリン系」の血が特に好相性。
今年の該当馬
グレイソヴリン系保持馬
・キンショーユキヒメ☆(推定8番人気)【欧州型×日本型】
・サトノクロニクル☆(推定2番人気)【日本型×欧州型】
・メドウラーク(推定10番人気)【欧州型×米国型】
その他のナスルーラ系保持馬
・キョウヘイ(推定6番人気)【日本型×日本型】
・サンマルティン☆(推定3番人気)【欧州型×日本型】
・ストーンウェア(推定11番人気)【米国型×米国型】
・マウントゴールド(推定9番人気)【欧州型×米国型】
・レイホーロマンス☆(推定7番人気)【欧州型×日本型】
臨戦過程(ローテーション)
ここでは、過去5年の好走馬の、このレースに至る
レース間隔・前走のクラス・前走距離について分析します。
レース間隔
このレースが、中8週以上の「休み明け」だった馬が、
過去5年で7頭馬券になっています。
また、「中7週」だった馬が2頭馬券になっており、
それも含めれば、半数以上の9頭が「中7週以上」の
ゆったりとしたローテでここに参戦して馬券になっています。
今年の該当馬は・・・
・サトノクロニクル☆☆
・サンマルティン☆☆
・ストーンウェア☆
・トリオンフ☆
・マウントゴールド☆
以上の5頭が該当します。
前走のクラス
前走も重賞を使われていた馬が12頭/15頭(80%)
と最も優秀です。
一方で、格下1600万クラス(準OP)のレースから
格上挑戦や、昇級初戦になる馬が3頭馬券になっています。
それら3頭は、特に軽ハンデという訳では無く、
54㌔・56㌔・57.5㌔というように、
ハンデキャッパーに「実力あり」と評価されていた馬。
という事になるのだと思います。
・牡馬♂ならハンデ54㌔以上
・牝馬♀ならハンデ52㌔以上
というのが、ひとつの目安になる斤量でしょう。
【斤量(きんりょう)=負担重量。つまり、「騎手の体重+おもり」】
今年の該当馬は・・・
前走重賞
・キンショーユキヒメ☆
・サトノクロニクル☆☆☆
・ストロングタイタン
・トリオンフ☆☆
・マイネルサージュ☆
・メドウラーク☆
・レイホーロマンス☆☆
前走1600万クラス
・キョウヘイ☆(斤量55㌔)
・マウントゴールド☆☆(斤量54㌔)
以上の9頭が該当します。
前走距離(距離ローテ)
前走の距離と比べて、
距離が伸びる場合を「延長ローテ」
同じ距離の場合を「同距離ローテ」
距離が短くなる場合を「短縮ローテ」
と呼びます。
近5年で圧倒的に優秀なのは「同距離ローテ」です。
11頭/15頭で73.3%が該当します。
これはコースガイドとも合致する傾向です。
短縮ローテと延長ローテは、それぞれ2頭ずつ。
もともと短縮ローテの成績がかんばしくないコースですが、
ここでもその傾向通りの結果ですね。
特筆すべきは・・・
短縮ローテで馬券になった2頭は、
共に「前走G1」からの参戦でした。
今年の該当馬は・・・
同距離ローテ
・エーティーサンダー☆
・キンショーユキヒメ☆☆
・トリオンフ☆☆☆
・マイネルサージュ☆☆
・マウントゴールド☆☆☆
・メドウラーク☆☆
・レイホーロマンス☆☆☆
短縮ローテ+前走G1
・サトノクロニクル☆☆☆☆
・ストロングタイタン☆
脚質傾向
これも、明確な傾向が出ています。
特に今年は、近走で「先行経験」のある馬が少ないので、
更に強く傾向が出るかも知れません。
好走脚質
近2走で「最初のコーナーを5番手以内で通過」していた馬。
この条件に該当する馬が12頭/15頭(80%)
と、圧倒的多数を占めています。
そして、この条件に該当しなかった3頭は
近3走以内に「上り3Fタイム順位2位以上」
という実績の有る馬でした。
ただ、今年はあまりにも該当馬が少なく、
この条件に少し「追加条件」を加えてみます。
【追加条件】
「近3走以内に4コーナーを5番手以内で通過」
今年の該当馬
近2走で先行経験あり
・ストロングタイタン☆☆
・トリオンフ☆☆☆☆
・マウントゴールド☆☆☆☆
近3走で「4角5番手以内」
・キョウヘイ☆☆
・サトノクロニクル☆☆☆☆☆
・サンマルティン☆☆☆
・ストーンウェア☆☆
・メドウラーク☆☆☆
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今年の有力候補上位6頭
全6項目中いくつ該当したかを、馬名の後ろに☆を付けました。
最も多かったのが「サトノクロニクル」の☆5個です。
以下
トリオンフ☆4個
マウントゴールド☆4個
サンマルティン☆3個
メドウラーク☆3個
レイホーロマンス☆3個
以上の6頭の中では、
推定9番人気のマウントゴールドが楽しみな1頭ですね。
内回りコースの京都2000mで、好位から上り2位で
勝ち上がって来てますので、小回りは合うのでしょう。
中山2200mというタフなコースでも好走していますので、
スタミナ面も十分に足りていそうです。
状態が良いようなら、重い印を付けるのもアリかと。
注意事項
このレポートで検証した各項目に
該当するというのは、あくまでも加点材料です。
データは所詮データでしかなく、
いつか必ず例外にデータブレイクされるもの。
該当しないから「減点」という考え方は危険です。
最終結論
最終結論は、各馬の調教偏差値や、
展開予想とラップ適性チェックをしてからになります。
週末の公開をどうぞお楽しみに(@^^)/