枠順と脚質から見る複勝率・複勝回収率(夏冬合算)
コース概要
小倉の芝コースは、夏開催は「野芝100%」
冬開催は「野芝・洋芝混生」で開催されます。
小倉に実績の有る馬でも、その実績が夏のものか
冬のものかを確認しないと「どちらかは全くダメ」
というタイプの馬も沢山居ますので要注意です。
逆に言えば、
冬の小倉で負けて人気を落としている馬は
妙味が有る場合が多い。
という事になります。
ここでは、2017年の夏開催で行われた全20鞍の
3着以内馬60頭について分析をしていきます。
まずは、上の枠順と脚質一覧表をご覧下さい。
小回りコースとしては、逃げ先行馬の複勝率が
比較的低く、差し馬の成績が良いことが分かります。
また、中枠の差し馬の回収率が
100%を超えているのも特徴的ですね。
つまり、差し馬で穴を開けるのは「中枠」が多い。
という事になります。
血統傾向
2017年7/29~2017年9/3の夏開催で行われた
全20鞍の3着以内馬60頭について「血統傾向」を
調べていきましょう。
父
①サンデー系種牡馬
・ディープインパクト系 14頭
・中距離型SS系 16頭
・長距離型SS系 3頭
・ダート型SS系 1頭
サンデー系合計 34頭/60頭(56.7%)
②ミスプロ系
・キングマンボ系 9頭(内ルーラーシップ5頭)
・フォーティナイナー系 2頭
ミスプロ系合計 11頭/60頭(18.3%)
※ミスプロ系は主に開催後半にまとめて走る傾向です。
③ノーザンダンサー系
・ハービンジャー産駒 4頭
・サドラーズ系 2頭
・その他のND系 3頭
ノーザンダンサー系合計 9頭/60頭(15%)
④その他の血統 6頭/60頭(10%)
開催前半は、SS系かハービンジャー産駒を買っとけば的な(*^^)v
母の父
①ノーザンダンサー系
・ダンチヒ系 5頭
・ノーザンテースト系 5頭
・サドラーズ系 4頭
・その他のノーザン系 7頭
ノーザンダンサー系合計 21頭/60頭(35%)
②サンデー系合計 13頭/60頭(21.7%)
③ミスプロ系
・キングマンボ系 5頭
・その他のミスプロ系 5頭
ミスプロ系合計 10頭/60頭(16.7%)
④グレイソヴリン系 7頭/60頭(11.7%)
⑤その他 9頭/60頭(15%)
4L系統
4L系統とは⇒ ここからどうぞ
最も目立つ「かたより」は、
4L系統にナスルーラ系の血を持つ馬です。
60頭中38頭(63.3%)が該当しました。
ナスルーラ系の中でも「グレイソヴリン」の血を持つ馬が
17頭と最多で、このコースとの相性の良さを強く感じさせる血統です。
枠順の傾向
2017年7/29~2017年9/3の夏開催で行われた
全20鞍の3着以内馬60頭について「枠順傾向」
を調べてみましょう。
なお、ここでは枠番ではなく、
馬番で傾向を把握したいと思います。
1番~5番 24頭/60頭(40%)
6番~10番 24頭/60頭(40%)
11番~ 12頭/60頭(20%)
外枠がいかに厳しいかが良く分かります。
軸選びは10番より内の枠に入った馬からですよね。
距離ローテ
前走の距離と今回の距離を比べて、
距離が短くなることを「短縮ローテ」
同じ距離の場合は「同距離ローテ」
距離が伸びる場合を「延長ローテ」と呼びます。
このコースの場合は「短縮ローテ」の馬が大不振です。
2017年7/29~2017年9/3の夏開催で行われた
全20鞍の3着以内馬60頭から、「前走」が無い
新馬戦の3頭と、未出走で未勝利戦に臨んだ1頭の
合計4頭を除外した56頭についてローテを調べます。
短縮ローテ 6頭/56頭(10.7%)
同距離ローテ 29頭/56頭(51.8%)
延長ローテ 21頭/56頭(37.5%)
軸馬は短縮ローテを避けて選びたいですね。
ラップ特性
「ラップ」の説明は⇒ココをクリック
小倉芝2000mのラップ特性は
ミドルペースまたは、ややハイペースが平均です。
勝ち馬の上り3Fタイムの平均は、
最も開催数の多い「3歳未勝利戦」で35秒9
古馬500万クラス・古馬OPクラスで35秒2
と言うように、上り時計を要する流れになりやすいコースです。
2歳戦などの、未熟で完成度の低い馬のレースでは、
前に行った馬がそのまま残るケースも多いのですが、
古馬のレースでは、
差し馬に台頭するチャンスが大きいラップパターン
だという事になります。
2歳戦を除くレースで、昨年開催されたレース結果を分析すると、
圧倒的に「前走で上り3Fタイム順位3位以上」だった馬の
好走が目立ちます。
そこで、
「べタ買いデータ」の条件を設定して、集計を取ってみました。
条件1.前走上り3位以上の実績が有った馬。
条件2.前走が芝2000mの同距離ローテになる馬。
条件3.前走の最初のコーナー通貨順位が5番手以下。
条件4.馬番が「10」以下の馬。
条件5.キングマンボ系以外のミスプロ系種牡馬産駒を除外。
この結果、該当馬の成績は以下の通りです。
単勝率 23.8% 単勝回収率 166.7%
複勝率 57.1% 複勝回収率 117.6%
複勝回収率がやや低調ではありますが、
「複勝の配当は時の運」
配当額は、一緒に3着以内に入線した馬の人気によって
大きく上下しますので、現状でこの程度の回収率であれば、
人気馬が飛んでくれた場合には回収率が跳ね上がる余地を
残していると考えましょう(*^^)ポジティブに♪