日本唯一の直線コース「新潟1000m」のコースを
好走馬の脚質傾向・血統傾向・枠順・距離ローテなどから徹底解剖します。
果たして、このコースの「お宝条件」とは?
これを知らずに馬券を買ってはいけません。
目次
コースの特性
上の図の通り、完全な平坦コースでは無く、
多少の起伏は存在します。
上り坂スタートからダッシュして、1000mをずっと全開走行
という訳ではなく、一つ目の坂を越えた2F目(スタートから200m地点)
から3F目の1F(200m)のラップ(区間タイム)が最も速くなります。
その後、二つ目の坂に差し掛かる区間で「息が入る」状態になり、
ラスト2F(400m)が、死力を尽くした「生き残り合戦」となります。
外枠が有利な事は、良く知られていますが、
内枠も、開幕間もない期間は特に不利が大きい
という訳では有りません。
開催が進み、他の距離との共有部分になる内ラチ沿いが
傷み始めると、真ん中より外の枠が圧倒的に有利になります。
ラップタイム
前半3F(600m)のラップ(区間タイム)と
後半3F(600m)のラップタイムに殆ど差が無い
いわゆるミドルペースがコースのラップ特性です。
重賞のアイビスサマーダッシュでもスローペースになる年もあり、
最初から最後までビュンビュン飛ばすイメージとはかけ離れた
ラップ特性で、上り3Fタイムが31秒台半ばという鬼脚でも
後ろからでは全く届かないケースもザラに有ります。
好走馬の脚質傾向
2017年に開催された「1000m戦」全26鞍の
3着以内入線馬78頭について分析してみましょう。
直近の3走以内の脚質
①先行経験があった馬
38頭/78頭(48.7%)
※先行経験の定義※
直線競馬以外では、最初のコーナー通貨順位が5番手以内
直線競馬の場合は「前半3F通過タイム順位5位以上」
近3走中で1度でも上記に該当した馬。
②先行経験と、上り3Fタイム順位5位以上の実績を持っていた馬
25頭/78頭(32%)
③先行経験は無いが、上り3Fタイム順位3位以上の実績が有った馬
13頭/78頭(16.7%)
④上記のいずれにも該当しなかった馬
2頭/78頭(2.6%)
①と②を合計した「先行経験馬」は63頭/78頭(80.1%)
絶対的に先行有利と言えそうですね。
また、上り3F上位実績のない「先行馬」が
最も好走数が多いのも特殊なケースと言えます。
つまり・・・
「上りの速さよりも、持続力が問われるコース」
という事になるのだと思います。
好走馬の血統傾向
2017年に開催された「1000m戦」全26鞍の
3着以内入線馬78頭について分析してみましょう。
父(種牡馬)
①サンデー系 37頭/78頭(47.4%)
このうち、ダイワメジャー等のスピード型SS系は23頭。
②ノーザンD系 15頭/78頭(19.2%)
このうち、クロフネ等のヴァイスリージェント系が7頭。
③ミスプロ系 13頭/78頭(16.7%)
このうち「米国型」に分類されるものが8頭。
④ナスルーラ系 6頭/78頭(7.7%)
⑤ヘイロー系 5頭/78頭(6.4%)
母の父
サンデー系 25頭/78頭(32%)
ノーザンD系 16頭/78頭(20.5%)
ナスルーラ系 13頭/78頭(16.7%)
ミスプロ系 13頭/78頭(16.7%)
ヘイロー系 5頭/78頭(6.4%)
4L系統
まず、4L系統とは、
父・母の父・父方の祖母・母方の祖母の
4本の系統の事を指します。
競走馬の「能力」・「適性」等に最も大きな影響を与えるのが、
この「4L系統」だと考えられています。
特に、祖母の系統に大きな偏りが見られるコースもあり、
それが穴馬を見落とさない為の「大きなヒント」
になってくれる場合もよくあります。
前置きが長くなりましたが、分析を続けましょう。
4L系統に多く見られる血統は・・・
①ナスルーラ系 31頭/78頭(39.7%)
②ノーザンテースト又はニジンスキー 28頭/78頭(35.9%)
③リボー系又はセントサイモン系 19頭/78頭(24.4%)
④ダマスカス系 10頭/78頭(12.8%)
国タイプ
国タイプとは、その系統が育まれてきた国を表します。
米国型・・・ダートが主流のアメリカで育まれてきた血脈で、
砂を被ってもひるまない、あるいは砂を被らない
前目のポジションを確保するために、ガーッと行ける
スピードを優先して人間が遺伝を操作し続けた結果
生き残って来た血脈です。
日本型・・・ほぼ「サンデー系」を指します。
日本が世界に誇る「サンデーサイレンス」の血脈を、
日本の競馬により向くように配合を考えられてきた血脈で、
スピードと持続力の両立を目指して作り上げられてきた
血脈と言えるでしょう。
欧州型・・・凱旋門賞血統と言い換えてもいいかも知れません。
重い「洋芝」でバテずに走るスタミナと持久力を
主眼に育まれてきた血脈です。
このように、どういう目的で育まれてきた血統なのかは、
レースを予想する為に意外な程重要だったりします。
それでは、このコースの特徴を調べてみましょう。
父
米国型 26頭/78頭(33.3%)
日本型 40頭/78頭(51.3%)
欧州型 12頭/78頭(15.4%)
母の父
米国型 27頭/78頭(34.6%)
日本型 21頭/78頭(26.9%)
欧州型 30頭/78頭(38.5%)
母系に欧州型を持つ馬が多いのは、
「スピードの持続力」に一役買っているからでしょう。
枠順
1枠 5頭
2枠 3頭
3枠 5頭
4枠 8頭
5枠 13頭
6枠 10頭
7枠 17頭
8枠 17頭
ここまであからさまに外が有利だとは
思っていませんでした(;・∀・)
臨戦過程(ローテ)
ここでは、近走でどんなコースを使われてきたか?
について検証してみます。
コースのお宝条件
下級条件戦(未勝利・500万下クラス)において・・・
①近3走以内に「ダート戦」に使われていた馬。
②そのダート戦で先行していたか、
上り3Fタイム順位3位以上の実績が有った馬。
③そのダート戦での着順が二ケタ着順だった馬。
この条件を満たす馬を見つけたら、
取りあえずは、馬券に入れておきましょう。
騎手
コースの鬼
ミルコ・デムーロ騎手
単勝率55% 単勝回収率 180%
複勝率78% 複勝回収率 119%
条件付きで大化け
菱田騎手
6枠~8枠に入ると
複勝率75% 複勝回収率 178%
その他の上位ジョッキ―
西田雄一郎騎手
石橋修騎手
北村友一騎手
藤田菜々子騎手
秋山真一郎騎手
穴ジョッキー
中井裕二騎手
菅原隆一騎手
以上が新潟芝1000Mのコースガイドになります。
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