G3 中京記念 レポート② 出走各馬の分析と「軸馬発表」

中京記念に出走する16頭のレース適性分析

昨日のレポート①と、コースガイドに照らし合わせながら、

今年の出走馬16頭を1頭ずつ詳しく分析していきます。

①スマートオーディン 牡5歳 57.5㌔

・推定6番人気

・脚質的には、スローペースからのヨーイドン!が得意なタイプ。

 上り3Fを33秒台前半で勝ち負けするようなレースが得意で、

 消耗戦パターンには不向きなイメージ。

・血統は「スピード型SS系×欧州型リファール系」で、

 このレースとのマッチングは非常にいいと思います。

・距離ローテは「短縮ローテ」で、血統的には好ましいですね。

・前走東京と言うのは「好走ローテ」。

・夏【0・0・0・1】

【総評】

体型からは、マイルは合いそう。

ただ、相変わらず、カッとなりやすいタイプなので、

スタミナも問われるレースでどうなるか?

また、ラップ的にも、このレースに向く印象は無く、

「スローペースからの上り勝負になれば」

という条件付きで押さえるかどうか?と言った感じ。

②ロワアブソリュー 牡5歳 54㌔

・推定12番人気

・近走脚質は「先行経験+上り」タイプ。

 前走はハイペースからの消耗型平坦ラップで、

 微妙にこのレースとはイメージが違う印象。

・血統は「中距離型SS系×米国型ミスプロ系

 悪いわけではないものの、延長ローテに向くと言う

 配合ではなさそう。

・夏【3・1・0・0】

【総評】

東京1400mからの延長ローテは悪くないものの、

あのポジションからなら、上り最速で勝って来るべき。

ココに入ると、少し家賃が高いのではないだろうか?

ただ、「夏馬」なので、バッサリ行くのは怖いかも・・・

③ブラックムーン 牡6歳 57.5㌔

・推定10番人気

・近走脚質は「上り2位以上」タイプ。

 基本的には、加速戦の方が向くタイプ。

 過去の勝ち鞍のラップパターンからは、

 消耗戦に向くタイプには思えません。

・血統

 「日本型フォーティナイナー系×欧州型ニジンスキー系

 昨年3着なので、ディスる訳にもいかないけれど・・・

・夏【1・0・1・2】

【総評】

昨年の3着馬なので、警戒すべき存在ではあるものの、

正直、あれはミルコマジックではなかろうか?

他馬が全て内を避けて外目を通るコース取りをする中、

1頭だけ最内からスルスルと・・・

意外と内ラチ沿いが止まらない馬場で、作戦大成功。

それでも最後はグランシルクに交わされており、

能力で勝ち取った3着というより、恵まれた3着。

今年は鞍上弱化での参戦で、先週の馬場傾向からは、

この馬の脚質では届かない可能性が高いと思います。

④リライアブルエース 牡5歳 54㌔

・推定5番人気

・近走脚質は「何もなし」に該当。

 2走前の東京1400での消耗戦では辛勝しているものの、

 中京での消耗戦では大敗しているように、タフなコースの

 消耗戦で勝ち負けできるタイプでは無いのかも知れません。

・血統は「ディープ×米国型ヌレイエフ

 この配合で、延長ローテは厳しいかも知れないですね。

・夏【初】

【総評】

静観妥当と判断。

⑤フロンティア 牡3歳 53㌔ 

・推定7番人気

・近走脚質は「先行経験+上り」に該当。

 ラップ面では・・・ 

 新潟2歳Sはドスローからの上り勝負。

 前走のNHKマイルは、このレースにシンクロする

 ラップパターンで、なす術無く惨敗。

 2走前は平坦ラップの「ゆるい減速ラップ」ですら3着に負けており、

 ここで古馬を負かすか?と言うと・・・(*_ _)びみょう~

・血統は「スピード型SS系×欧州型トニービン」と

 このレース向きの配合。

・夏【2・0・0・0】

【総評】

血統は申し分なく、夏に走る馬。

調教も良く、1週前はCWで評価「7」。

最終追い切りは、坂路で全体時計が好タイムで、

なおかつ最後の1Fが最速になる「加速ラップ」を

踏めている点にも好感が持てます。

ラップ的な見地では「消し」だけど・・・

状態は明らかに前走以上で、チョッピリ期待してしまう。

⑥コウエイタケル 牡7歳 54キロ

・推定15番人気

・近走脚質は「先行経験+上り」に該当。

 ラップ的には、加速ラップから最後の1Fだけ

 やや減速するパターンが得意で、こことはシンクロしない。

・血統は「ステイゴールド×米国型ヴァイスリージェント系

 延長ローテとしては、父ステゴはGoodながら、

 母系が米国型で、やや不向きな印象。

【総評】

マイル実績のない馬が、2Fの延長ローテ。

ちょっと手を出しづらいところ。

⑦アメリカズカップ 牡4歳 57キロ

・推定13番人気

・近走脚質は「先行経験+上り」に該当。

 ラップパターンを論じる前に、この馬は

 道悪の1800mしか走らないというイメージ。

【総評】

ここに使って来る意味が不明。

⑧マイネルアウラート 牡7歳 55㌔

・推定16番人気

・近走脚質は「先行経験のみ」に該当。

【総評】

なし

⑨ダイメイフジ 牡4歳 56㌔

・推定11番人気

・近走脚質は「上り2位以上」に該当。

 ラップパターンは加速戦が得意。

 2F延長は厳しい条件で、なおかつ

 ロジクライガニオンが居るここでは、

 ほぼほぼ、加速戦になる見込みはありません。

【総評】なし

⑩ガリバルディ 牡7歳 57㌔

・推定8番人気

・近走脚質は「上り2位以上」に該当。

 前走は、ミドルペースからの消耗戦で、

 上位3頭には及ばなかったものの、

 この馬らしさを披露出来た1戦。

 一昨年のこのレースも、

 ミドルペースからの消耗戦で勝っており、

 この馬の本領はこの辺りに有るのでしょう。

・血統は「ディープ×欧州型ミスプロ系

 ディープ産駒の牡馬で7歳となると、

 ちょっと軸と言うイメージではないのですが・・・

 夏【1・1・0・1】

 休み明け【3・1・1・2】

 そして、得意なラップパターン濃厚。

 とくれば・・・

【総評】

重い印を打ちたくなります。

⑪ワントゥワン 牝5歳 52㌔

・推定3番人気

・近走脚質は「上り2位以上」に該当。

 上級条件での勝ち鞍のラップパターンは

 スローペースからの加速戦。

 このレースとは少し違う印象です。

 また、距離もマイルは少し長いのではないかと。

・血統は「ディープ×欧州型ノーザンダンサー系

 要注意血統ではあります。

・夏【2・1・0・0】と夏女。

【総評】

ミルコ+夏女

切るには相当な勇気が要りそうですね(;・∀・)

「渋々押え」的な・・・

⑫ロジクライ 牡5歳 56㌔

・推定4番人気

・近走脚質は「先行経験+上り」で、

 上り2位という実績も兼ね備えています。

 スローからの加速戦ではよく負けていますが、

 ミドル~ハイペースの消耗戦ラップで

 パフォーマンスが上がる傾向が有ります。

・血統は「ハーツクライ×欧州型ミスプロ系」で、

 「このレース」ではあまり好走馬が出ていませんが、

 「このコース」と言う事ならば、好走配合のひとつです。

・夏【初】

【総評】

長期の休養を挟んでいるので、

キャリアは浅く、このレースが11戦目になります。

ハーツクライならば、

これから成長する可能性も十分でしょう。

前走は、鞍上にこの馬の得意なラップを刻ませてもらえず、

3コーナーまでの登りで、ベルキャニオンを交わしに加速する

という、川田騎手らしくない完璧な自殺行為の「乗りヘグリ」。

挙句に、直線入り口で早々にモズアスコットに仕掛けて来られ、

G1級相手で、しかもレコード決着。あれでは敗戦やむなしだと思います。

同型のウインガニオン

どちらがハナに行くのか、又は他が行くのか分かりませんが、

いずれにせよ、スローからの加速戦になるようなメンバーでは無く、

この馬にとって好ましいペースになるのではないかと思います。

鞍上が浜中騎手に戻るので、ウインガニオンか他の馬に行かせて、

自身は「好位に控える」という選択も充分に有りそうです。

夏場が初めてという事で、この猛暑でどうか?

という点が不安材料ですが、1週前追い切りで

一杯に追えており、時計も超抜の49秒台。

夏バテしている馬に出来るパフォーマンスではなさそう。

【総評】

シンザン記念ではハイペースを4番手から追走して

「上り3位」で、後の桜花賞馬ジュエラーを降した馬。

得意なラップで流れれば、勝ち負けだと思います。

⑬ウインガニオン 牡6歳 57.5㌔

・推定1番人気

・近走脚質は「先行経験のみ」と、

 昨年を思えば、やや頼りない気配が・・・

 昨年の勝ち馬なので、リピートの可能性も充分ありますが、

 衰えが見え隠れしている可能性も考えておくべきかも。

 「夏+左回り+中京」という事で、人気になっていますが、

 あまりにも「整いすぎ」という風情もチラホラ・・・

【総評】

データ上「鉄板級」の馬が馬群に沈む姿を

これまでに数えきれないほど見てきています。

勿論、有力候補の1角ではありますが・・・

正直なところ「半信半疑」で軸に据える気にはなれません。

⑭ミエノサクシード 牝5歳 53㌔

・推定9番人気

・近走脚質は「先行経験+上り」に該当。

 この馬は、ミドルペースからの平坦ラップが得意。

 このレースとは少しイメージが違います。

・血統は「ステイゴールド×米国型APインディ系

 母系が米国型というのもレースイメージから外れます。

・夏【0・0・1・3】

【総評】

元々1800m以上に良績が多く、

マイル戦ではワンランク実績が落ちる傾向が有る馬です。

牝馬ですが、夏に強いという戦績でも無く・・・

⑮ムーンクレスト 牡6歳 55㌔

・推定14番人気

・近走脚質は「先行経験のみ」に該当。

・得意なラップパターンは、ハイペースの消耗戦ラップ。

・血統は「日本型フォーティナイナー系×欧州型サドラーズ系

・距離延長ローテで、母系が欧州サドラーズ系は怖い気がする。

・夏【1・1・1・5】

【総評】

中京コースは相性が良いコースに入るので、

ペースが上がり過ぎた時に、どさくさ紛れに

圏内に突っ込んで来る可能性はあるかも( *´艸`)

昨年はミドルペースで6着でしたしね。。。

⑯グレーターロンドン 牡6歳 56.5㌔

・推定2番人気

・近走脚質は「先行経験+上り」に該当。

 基本的には、スローからの加速戦タイプですが、

 前走で、レコード決着の消耗戦を0.1秒差4着と

 完全に対応出来ており、大きな成長の序曲かも知れません。

 ただ、脚質的に、中途半端に前に行くとパフォーマンスが

 落ちてしまうので、腹をくくったレースになりそう。

・血統は「ディープ×欧州型ヘロド系」という珍しい配合。

・距離延長ローテになりますが、「ダマスカス」を内包しており、

 延長ローテはむしろ得意条件でしょう。

・夏【0・0・0・1】

【総評】

夏場は0/1と実績は無い事になっていますが、

安田記念4着というのがその実態です。

酷暑がどうかは分かりませんが、1週前・最終と

2週続けて3頭併せを敢行している、と言う点では

馬は元気なんでしょう。

その1週前は評価「7」が付けられており、

最終追い切りも時計は優秀でした。

ディープ産駒の6歳牡馬という事で、

成長力に限界を迎える年齢に来ていますが、

この馬は1年以上のブランクが有ったため、

ここがキャリア15戦目。

秋に向けて、是非とも賞金加算しておきたいところでしょう。

当日の馬場傾向にもよりますが、

田辺騎手のコース取りや、直線の捌き次第では

勝負けに持ち込める可能性は有ると思います。

軸馬発表

本命は⑫ロジクライです。

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